カメレオンの中でも、比較的飼育情報が多く流通しているのが「エボシカメレオン」です。
ただし、他の爬虫類(レオパやフトアゴなど)と比べると、通気性の確保・給水方法・ストレス管理など、独特な飼育ノウハウが必要な種類でもあります。
この記事では、正確な情報をもとに、エボシカメレオンの飼い方を解説します。
エボシカメレオンとは
エボシカメレオン(学名:Chamaeleo calyptratus)は、アラビア半島南西部(イエメン・サウジアラビア)に生息するカメレオンです。
頭部にある「かぶと(兜)」のような突起が特徴で、名前の由来にもなっています。
カメレオンの中では流通量が多く、飼育情報も比較的豊富ですが、決して飼育が簡単な種類というわけではありません。
基本情報
- 全長:オス約35〜60cm、メス約25〜35cm(オスの方が大きい)
- 活動時間:昼行性・樹上性
- 適正温度:日中28〜30℃前後(種類・個体差あり)
- 性格:非常に臆病で、環境の変化にストレスを感じやすい
※体長には情報源によって幅があるため、目安としてご覧ください。
知っておきたい注意点
エボシカメレオンは単独飼育が基本です。
特にオス同士を同じケージに入れると、激しい攻撃行動を起こしストレス・ケガの原因になります。
また、他の爬虫類に比べてハンドリング(触れ合い)には向かない種類です。

エボシカメレオンの飼育に必要なもの
ケージ
樹上性のため、床面積よりも高さを重視したケージを選んでください。
- 目安として、幅45cm×高さ90cm以上、できれば高さ120cm以上が理想的とされています
素材はメッシュ(網目)タイプがおすすめです。
通気性が良く、湿気がこもりにくいため、後述する「蒸れによる感染症」のリスクを下げられます。ガラスケージでも飼育は可能ですが、その場合は空気の流れを意識したレイアウトが必要です。
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カメレオン ケージ メッシュはこちら(Amazon)UVBライト
エボシカメレオンにとってUVBライトは必須です。
紫外線が不足するとビタミンD3が合成できず、カルシウムの吸収不良につながります。
- 点灯時間:12〜14時間程度
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日中は30℃前後のバスキングスポットを作ってください。
注意点:熱を発するライトをケージの内部(メッシュ部分の中)に直接設置すると、生体が火傷をする危険があります。ケージの外側から照射する、または生体が直接触れない位置に設置してください。
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爬虫類 バスキングライトはこちら(Amazon)給水設備(ドリッパー・ミスティングシステム)
エボシカメレオンを含む多くのカメレオンは、葉や枝についた水滴を舐めて水分補給をする習性があり、水入れの水を認識できないことがほとんどです。
- ドリッパー(滴下式給水器):葉の上に水を少しずつ垂らし続ける器具
- 霧吹き(ミスティング):1日数回、ケージ内の葉や枝に直接吹きかける
水は、水道水ではなく純水(逆浸透膜水・蒸留水など)または不純物の少ない清潔な水を使用することが推奨されています。
ミネラル分がケージや給水器具の汚れの原因になるためです。

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爬虫類 ミスティングシステムはこちら(Amazon)レイアウト(登り木・観葉植物)
樹上性のため、握りやすい太さの枝を複数設置してください。
観葉植物(本物・人工どちらも可)を組み合わせると、隠れ場所と足場を兼ねられます。
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カメレオン レイアウト 登り木はこちら(Amazon)温湿度計
ケージ内の温度・湿度を常に確認するため、必ず設置してください。
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爬虫類 温湿度計はこちら(Amazon)温度・湿度管理
- 日中:バスキングスポット30℃前後、ケージ全体はやや低め
- 夜間:昼間より数度下げる
- 換気が最重要:高湿度の状態が慢性的に続くと、呼吸器感染症などのリスクが高まるとされています。
ケージ内を「常に濡れた状態」にするのではなく、霧吹き後に乾く時間を作るなど、メリハリのある管理が必要です
餌の与え方
主食はコオロギなどの昆虫です。エボシカメレオンは他のカメレオンと異なり、果物や野菜も食べるという特徴があります。
- 昆虫:フタホシコオロギなど
- 果物・野菜(一部個体):小松菜、バナナなど少量
昆虫を与える際は、カルシウムパウダーをまぶしてください。
UVBライトの照射が不十分な場合は、ビタミンD3入りのサプリメントの使用も検討してください。
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エボシカメレオンは非常に臆病な性格で、頻繁なハンドリングはストレスの原因になります。
基本的には「観察して楽しむ」種類と捉え、給餌や掃除などの必要な作業以外では、無理に触らないようにしてください。
よくある病気・トラブル
代謝性骨疾患(MBD)
UVB・カルシウム不足が原因です。顎や四肢の変形として現れます。
呼吸器感染症
高湿度が慢性的に続く、換気不良の環境が主な原因とされています。
くしゃみ、口を開けた呼吸、粘液の増加などが見られたら、早めに爬虫類を診察できる動物病院に相談してください。
脱水
給水方法(ドリッパー・霧吹き)が不十分だと起こります。
目のくぼみ、皮膚のたるみなどが症状として現れることがあります。
まとめ:エボシカメレオン飼育のポイント
- ケージは縦長・メッシュタイプ、単独飼育が基本
- UVBライトは必須、12〜14時間点灯する
- 水はドリッパーや霧吹きで与え、水入れの水は認識されにくい
- 換気を重視し、高湿度を慢性化させない
- 餌は昆虫+カルシウムパウダーが基本、エボシは果物・野菜も食べる
- 頻繁なハンドリングは避ける
エボシカメレオンは、他の爬虫類と比べて独特な管理ノウハウが必要な種類です。正しい知識を身につけたうえで、飼育をご検討ください。
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