クレステッドゲッコーの魅力のひとつが、個体ごとに異なる色や柄「モルフ」の豊富さです。
同じクレステッドゲッコーでも、ベースカラー・パターンカラー・柄の組み合わせによって見た目は大きく変わります。
この記事では、代表的なモルフの特徴を初心者向けに解説します。
クレステッドゲッコーのモルフとは
クレステッドゲッコーの「モルフ」は、ボールパイソンやレオパードゲッコーのような単一の遺伝子で決まる明確な優性・劣性形質とは性質が異なります。
多くの模様・色彩は複数の遺伝要因が関わる「多因子遺伝」で、選択交配(似た特徴を持つ個体同士を掛け合わせる)によって発現しやすくする、という繁殖方法が主流です。
そのため、同じ親から生まれても模様の出方には個体差があります。
モルフ名は基本的に「ベースカラー(地色)+パターンカラー(模様の色)+パターンタイプ(柄の種類)」を組み合わせて表記されます。
例:ブラウン(ベースカラー)+クリーム(パターンカラー)+ピンストライプ(柄)=「ブラウン・クリーム・ピンストライプ」

代表的なパターンタイプ(柄の種類)
ハーレクイン(Harlequin)
地色よりもパターンカラーの面積が広く出るタイプです。
ギザギザとした模様が体に広がり、コントラストの強い見た目になります。
ピンストライプ(Pinstripe)
背中の突起(クレスト)に沿って、明るい色の細い縦線が入るタイプです。以下のようにさらに細分化した呼び方もあります。
- ダッシュドピンストライプ:縦線が途切れ途切れになっているもの
- リバースピンストライプ:縦線が周囲より暗い色になっているもの
- ファントムピンストライプ:ピンストライプの特徴があるが、背中に模様がほとんどないもの
- ラテラルピンストライプ:体の側面にストライプが出るもの

フレイム(Flame)/タイガー(Tiger)
背中に炎(フレイム)やトラ縞(タイガー)のような模様が入るタイプです。ハーレクインやピンストライプと似ており、境界があいまいな場合もあります。
ダルメシアン(Dalmatian)
犬種のダルメシアンのように、黒い斑点が体全体に点在するタイプです。斑点の数には個体差があり、100個以上の斑点を持つ個体は「スーパーダルメシアン」と呼ばれます。
※ダルメシアンの遺伝様式については、共顕性(共優性)遺伝という説もありますが、現時点でははっきりと解明されていません。
代表的な色彩バリエーション
ラベンダー(Lavender)
青紫がかった特殊な発色を持つタイプです。脱皮前後に最も鮮明に色が出るとされています。こちらも多因子遺伝で、ラベンダー個体同士を掛け合わせることで発現率を高める繁殖が行われています。

レッド(Red)
赤みの強いベースカラーを持つタイプです。
ホワイト系(リリーホワイト等)
白色の強く出る個体群も存在します。
ただし、極端な白色を追求した系統の一部では、健康面の懸念(視覚や成長に関する問題など)が指摘されているという情報もあります。
この点については、飼育者・ブリーダーの間でも意見が分かれており、公的に確立された研究データを私は確認できていません。
導入を検討する場合は、信頼できるブリーダーに健康状態を直接確認することを強くおすすめします。
モルフ選びで知っておきたい注意点
- モルフは多因子遺伝が多く、親と同じ模様が必ず出るとは限らない
- ダルメシアンなど一部の遺伝様式は、専門家の間でも完全には解明されていない
- 極端な色彩追求系統には、健康面のリスクが指摘されるケースもある
- モルフ名は販売者によって表記の粒度が異なることがある(同じ個体でも呼び方に幅が出やすい)
購入時は、見た目の美しさだけでなく、健康状態(体重・活発さ・排泄状況など)も必ず確認するようにしてください。
まとめ:クレステッドゲッコーのモルフのポイント
- モルフ名はベースカラー+パターンカラー+柄の組み合わせで表記される
- 代表的な柄にはハーレクイン・ピンストライプ・フレイム・タイガー・ダルメシアンなどがある
- 代表的な色彩にはラベンダー・レッド・ホワイト系などがある
- ほとんどのモルフは多因子遺伝で、親と同じ模様が必ず出るとは限らない
- 極端な色彩系統には健康面の注意が必要な場合もある
モルフの知識を知っておくと、クレステッドゲッコー選びがより楽しくなります。
ぜひ気に入った一匹を見つけてみてください。
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